手塚美楽 2021.05.23
美しく終電を逃し美しくタクシーに乗り福島県へ 2021.05.20
淋しいとばらしちゃいけないコンビニの花はどれもお供え用だった 2021.05.17
夏の小虫みたいに集まる人たちの中に入って進化をしている 2021.05.14
すごく美人美人になったら母親の叱る声すら聞こえてこない 2021.05.11
犬を離さないでゴミを捨てないで隅田川に浮かぶ赤い糸 2021.05.08
友達じゃがまんできない 2回しか会ったことないけど 最寄りわかるよ 2021.05.05
下の名前思い出せないけど急に二重の瞼で登校してきた 2021.05.02
食べることは溺れるみたいコンビニのカレーライスは本物みたい 2021.04.29
お風呂場の髪の毛さえも愛しいよ編んで月光を捕まえに行く 2021.04.26
駅前で神様のパンフ配ってる女の人の目の奥黒いとこ 2021.04.23
5月5日コンビニに花火わたし以外の女は誰と寝てるんだろう 2021.04.20
偉そうにしていてごめんね友達の友達に認められたかったの 2021.04.17
2回目の夏も阿佐ヶ谷の街並みも家族愛の前では無力なんだ 2021.04.14
見つけてほしい見つけてほしい見つけてほしい視界におばあさんの胸 2021.04.11
I don’t wanna die Kiss me in the dark 証明写真機の裏の顔 2021.04.08
妹に髪を抜かれても許してあげる琵琶湖くらいの大きな胸で 2021.04.05
アドバイス要らない地元の友達と遊んでばかりだからそんななんだ 2021.04.02
世界一ごみごみごみごみあなたにはわかんないから 光のほうへ 2021.03.30
あいみすゆー らぶみー きるみー 大学で服かわいい子と生理カブった 2021.03.27
てづか・みら
2000年生まれ。武蔵野美術大学造形学部芸術文化学科在学中。美学校「現代アートの勝手口」修了予定。
高校生の頃、「ダ・ヴィンチ」の「短歌ください」(穂村弘選)に投稿を始め、大学に進学しフリーペーパー「POV」に短歌を寄稿する。
短歌ZINE「怠惰ふつつか排他的」「Blue Summer Nights」を自主制作、配布中。
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