新鋭短歌

新鋭短歌シリーズスタート

鈴木美紀子

尼崎 武

國森晴野
新鋭短歌シリーズ第4期 3/15より参加者募集

透きとおる回転扉の三秒の個室にわたしを誘ってください 2017.03.24

鈴木美紀子

無いものは無いとせかいに言うために指はしずかに培地を注ぐ 2017.03.23

國森晴野

この道はいつか来た道 ああそうだよ 進研ゼミでやったところだ 2017.03.22

尼崎 武

この辺は海だったんだというように思いだしてねわたしのことを 2017.03.21

鈴木美紀子

鈍色のきりんの群れが鉄を食む足元をゆく工場の朝 2017.03.16

國森晴野

大好きな人に幸あれ 今すぐに幸あれ 日常的に幸あれ 2017.03.16

尼崎 武

間違って降りてしまった駅だから改札できみが待ってる気がする 2017.03.16

鈴木美紀子

星空に火薬の匂い 耳鳴りのような記憶をふと持て余す 2017.03.01

佐藤涼子

橋のしたでねむる。海へむかうみずはあさの空をあらう。 2017.02.28

しんくわ

ましずかな日差しのなかへのびているしあわせそうな脚を見ていた 2017.02.27

原田彩加

時が解決するという噓 逆さまのスノードームに雪を降らせる 2017.02.24

佐藤涼子

フレッシュな服に囲まれて春のGUで頭を抱えたよ昨日。靴まで売ってた。 2017.02.23

しんくわ

夢で長く生きてしまった明け方に目覚めたときのとおい心音 2017.02.22

原田彩加

凍蝶の羽が崩れる 生き返りそうな気がした夜明けの浜辺   2017.02.21

佐藤涼子

はっきりもっと鈍感になって近年の猪木のように年を取りたし 2017.02.20

しんくわ

薔薇の棘わたしの手から生えていて今日庭園は閉ざされて在り 2017.02.17

原田彩加

一切は空の空だと知っている 生き残されてしまった世界   2017.02.16

佐藤涼子

こいのぼりの中に入ってとりあえず夕暮れを待つ街外れの猫 2017.02.15

しんくわ

滅びない身体でどこまでゆくだろう波間に浮かぶスーパーボール 2017.02.14

原田彩加

打ち明けられた恋の話を思い出す 白菊手向ける祭壇の前   2017.02.13

佐藤涼子

ラインナップ