新鋭短歌

新鋭短歌シリーズスタート

初谷むい

ユキノ進

千原こはぎ

ふるえれば夜の裂けめのような月 あなたが特別にしたんだぜんぶ 2018.05.21

初谷むい

今わたし無敵なんですこのあいだもらった星のピアスをつけて 2018.05.18

千原こはぎ

誰かの手を離れる風船 世界から失われゆくひとつのかたち 2018.05.17

ユキノ進

月面のようなえくぼだ夜の駅好きって言ったら届くだろうか 2018.05.16

初谷むい

真っ白なショートケーキのどのへんを崩せば好きになってくれますか 2018.05.15

千原こはぎ

「派遣でもできる仕事」と会議中屈託もなく話す同僚 2018.05.14

ユキノ進

エスカレーター、えすかと略しどこまでも えすか、あなたの夜をおもうよ 2018.05.11

初谷むい

残業の一万行のエクセルよ、雪原とおく行く犬橇よ 2018.05.09

ユキノ進

最初からお手もお座りもできたけどあなたに教えてもらいたかった 2018.05.08

初谷むい

もうきみのものではないということを始める知らない名前の駅で 2018.05.07

千原こはぎ

支店長ナイスショットと言いながら空を横切る鳥を見ていた 2018.05.02

ユキノ進

お前といるとばかになる……男の子ありがと、わたしを抱いて浮上する 2018.05.01

初谷むい

くすぶった火種を抱え目を閉じる 夢であなたがただ水を撒く 2018.04.27

千原こはぎ

海図にない島が見つかり朝焼けの波濤を越える海鳥の群れ 2018.04.26

ユキノ進

だしぬけに指絡めればすこしだけ力がこもる いぬ 見に行こう 2018.04.25

初谷むい

かなしさの逃げ道としてびりびりとストッキングを裂きながら履く 2018.04.24

千原こはぎ

すまないねサイドカーには犬を乗せるきみは電車で来てくれないか 2018.04.23

ユキノ進

呪いのこと愛って言うな ドラム式洗濯機は遊園地じゃねえよ 2018.04.20

初谷むい

すべてから置き去りにされているような心地してたぶんありふれている 2018.04.19

千原こはぎ

ショートケーキの尖った方を北へ向け「出航だ」って真顔できみは 2018.04.18

ユキノ進

ラインナップ