新鋭短歌

新鋭短歌シリーズスタート

水野葵以

上坂あゆ美

toron*

全員と犯人がたまにほおづえの手を入れかえて見つめてる夏

伊舎堂 仁 2015.02.12

いしゃどう・ひとし
1988年、沖縄生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。LOSTAGEとナンバーガール、穂村弘の短歌(三十五歳までならあなたの背は伸びる マイクロフォンが叫ぶ夕映)、加藤治郎の短歌(声がする。きみの背後に気をつけろ。うすむらさきの唇がある)、矢野号の大喜利回答(「巨大な男根にまたがって中国の空の上を飛んだことがある」)、街裏ぴんくの漫談(「深夜窓の外に現れた銀河鉄道に乗りこんだらマスオさんが一人だけ車両にいて、話しかけるもどうも目線が合わないなと顔を覗き込んだら黒目にメガネ屋で見れる気球の絵が逆さまに映っていた」というくだり)、が好きです。

新鋭短歌シリーズ18

トントングラム

少し笑ってから寝よう。

石垣島発。
短歌エンターテインメントの世界。

加藤治郎(解説より)

四六版/並製/144ページ 定価:本体1700円+税
ISBN978-4-86385-168-9

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