しんくわ 2017.02.28
フレッシュな服に囲まれて春のGUで頭を抱えたよ昨日。靴まで売ってた。 2017.02.23
はっきりもっと鈍感になって近年の猪木のように年を取りたし 2017.02.20
こいのぼりの中に入ってとりあえず夕暮れを待つ街外れの猫 2017.02.15
猫のくせに、野良の雄猫のくせに、一度腹を撫でてやっただけなのにセックスしながらあの猫、俺に挨拶しやがった 2017.02.10
好きなひとの瞳の中に僕がいてなんて素敵な二人の焼き肉食べ放題 2017.02.07
君に薔薇 ついでにメリークリスマス トイレのドアに落書きがある 2017.02.02
一年を身体で表すならば、秋は尻だ。尻は好きだな 2017.01.30
心にもないことばかり言いたくて何も言えなくて夏みかん 2017.01.26
窓を開けても風の入らぬこの部屋によるがきてよるがなかなか立ち去らぬ 2017.01.23
夏の奥の濃い匂いのする風を受けて雉になるまでここにいましょう 2017.01.18
かばんの中に君の身体をたたむようにだからといって殺さぬように 2017.01.13
黒い駅。黒い雨傘。黒大豆。ペンギンたちの葬儀がはじまる 2017.01.10
僕はもう火星に帰る。無愛想なペンギン。クジラ。三毛猫ばかりだ 2017.01.04
我々は並んで帰る (エロ本の立ち読みであれ五人並んでだ) 2016.12.27
ぬばたまの夜のプールの水中で靴下を脱ぐ 童貞だった 2016.12.21
ゼッケンの裏に果実の匂いする グレープフルーツ密売グループ 2016.12.16
真っ白な東京タワーの夢をみた 今年は寒くなればいいのに 2016.12.13
シャツに触れる乳首が痛く、男子として男子として泣いてしまいそうだ 2016.12.08
海賊のような髪型をとりあえずなんとかするため 投げ上げサービス 2016.12.06
しんくわ / 1973年生まれ。
岡山県津山市在住。
2004年、第3回歌葉新人賞受賞。
田丸まひるとの短歌ユニット「ぺんぎんぱんつ」として活動中。
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